房総の祭事記 〜千葉の郷土芸能と民俗行事〜 モドル ホーム

牛尾の蛇まつり'09

牛尾部落の鎮守白幡神社(下郷)、子野神社(上郷、現在潮神社合祀)の祭礼は毎年十一月十五日に行われ、当日両社の氏子によって藁で作った大蛇が奉納される。これを牛尾の蛇まつりと呼んでいる。祭礼前日の十四日、両社の氏子がそれぞれ当番の家に集まり、稲藁で長さ約八米、八頭の大蛇を作り、尾に「天下泰平」「五穀豊穣」と書いた剣を付け、その日は当番宅の座敷に飾っておき翌十五日氏子中の童子を荒形、女形に仕立てこれを先頭に、十数人の若者が大蛇を担いで当番家から鎮守に向かう。途中前後左右に荒れ廻りながら社頭に至り、華表に巻きつけられる。それより社前において酒宴が催される。蛇まつりは現在新暦であるが、かつては陰暦霜月十五日であった。これは村人達が秋の収穫を感謝し併せて五穀の豊作、そして無病息災を祈願する素朴な神事であり、数百年の長い伝統があるという。多古町教育員会《潮神社案内板》

牛尾の蛇まつり 当日次第


◎上郷集落
10:00 潮神社神事
10:15 祭礼準備(墨塗り)
11:00 牛尾青年館発
11:10 潮神社拝殿着・記念写真撮影
11:15 鳥居に巻きつける
11:30 直会

◎下郷集落
08:00 集合(総代・会計から)
08:15 作業開始 幟立から始める
      女性はおにぎり(一斗・二五〇個)作り、重箱の料理を中心に
10:00 神社へ直会で飲食する料理・酒を運ぶ
      「神の鉢(赤飯)」の用意
11:00 白幡神社神事
11:00 昼食(当家)
12:30 蛇 当家を出発する
      神社に到着し、神の鉢(赤飯)を参拝者に配る
      蛇を神社の鳥居に巻きつける
13:30 担ぎ手・総代・当家・囃子方などは送り重を持って次の当番の家へ
15:00 片付け・神社境内・幟を下す
16:00 宴会(当家にて)
17:30 解散

多古町の「蛇(じゃ)まつり」へ行って来ました。
昨年始めて訪れたので、ある程度の工程はわかっていました、今回は初めて上郷地区の蛇も撮影することが出来ました。
潮神社の下り道で転んでしまった、PCMレコーダーも落下したがタフなボディで正常に動いています。
※蛇の尾っぽの部分に刺さっている剣。昨年の物は記念に昨年の当番宅へ送る。五穀豊穣・家内安全・天下泰平

奉納日:毎年十一月十五日 直前日曜日
伝承地:千葉県香取郡多古町牛尾238 白幡神社/潮神社