房総の祭事記 〜千葉の郷土芸能と民俗行事〜 モドル ホーム

笹の春祈祷と初神楽'20

◎春祈祷(一月七日)
氏神様の行事で、氏子総代、区の役員が集まり、神官を招いて、お払いをし、湯花といって神社の境内で大きな釜へ笹の葉を入れて湯を沸かし、その葉を牛馬のいる家へ配った。牛馬に食べさせると病気にならないといわれた。
◎初神楽(一月二十日)
青年団員による神楽奉納があり、氏神様、天王様(神輿)、稲荷様、山王様で奉納し、最後に区長宅で舞い、団員一同でご馳走になり、おひらきとした。戦後青年団解散と同時に行われなくなった。《笹生活史 昭和五十七年三月》

笹の春祈祷と初神楽
令和二年一月五日 奉納次第


08:00 祭礼準備開始
09:00 山車を社殿前へ移動
09:50 拝殿神事(祝詞・玉串奉奠)
10:15 湯花の儀式(春祈祷)
10:30 神楽奉納(初神楽)
10:55 手締・奉納終了
11:00 直会(社務所)

◎神楽歌
一、千早振る 天の岩戸を
   あ〜 なんだこら 押し開く
二、日の出は ここにと
   あ〜 なんだこら 東山
三、小野の儀式は 錦の袖を
   折りかざせりょう まどのはじめなり
四、儀の麗人の 楽を調へ
   蘭陵の袂を 翻す
五、天下泰平 五穀成就と
   奉る
六、皆白妙の 御幣を持って
   悪魔を払う そこで
  泰平楽世と 改まる

房総丘陵の奥山、君津市笹地区の山神社。毎年一月七日(直前日曜日)の春祈祷にて、「湯花の儀式」と「初神楽」が行われる。境内には湯釜が一つ準備してあり、神主が神楽(獅子舞)を始める前に無病息災・五穀豊穣を祈願して湯を振り掛ける。その後に神楽が始まる。演目は「山・前掛かり(めいかえ)・御幣(おんぶえ)・鈴の舞・狂い・中の舞・十六の舞」が演じられる。毎年八月十一日の夏祭りでは、山車を集落の丁字路まで移動させてから、祭りが始まる。
※湖畔の公園にトイレがあります。

奉納日:一月七日 or 七日直前大安 9:00-11:00
伝承地:千葉県君津市笹953 山神社