房総の祭事記 〜千葉の郷土芸能と民俗行事〜 モドル ホーム

保田連合祭(大杉山車'12)

9月・第3土日は保田連合祭が行われます。土曜日(宵まち)・日曜日(本まち)。
土曜日は山車・屋台の引き廻しがそれぞれの地区で行われ、日曜日は保田神社境内に各地域の飾屋台・舞屋台・大杉山車が集合します。
各地区約10分〜15分の時間内で余興物の披露があります。
その後、保田神社を出発し、一列に並んで保田駅に入ります。

保田連合祭
大杉山車 吉浜区の日程


土曜
07:00 大杉山車の組立
11:15 集合
11:30 祈祷
13:40 引出し
15:30 妙本寺発
16:45 公民館発
19:00 神社下発
20:40 大澤発
22:00 神社着

日曜
08:00 神社集合
10:50 神社集合
11:15 引出し
11:50 駐在脇着
13:15 駐在脇発
14:00 保田連合祭開始
14:35 保田神社着
18:00 保田神社発
20:30 保田中央解散
22:00 神明神社着

◆大杉山車
鋸南町では、本郷浜、吉浜、大六など、祭礼に大杉様と呼ばれる大杉山車を出す地区があります。
この大杉信仰のもとは、茨城県桜川村阿波にある、通称「あんば様」と呼ばれる大杉神社がその本宮です。
ここに祀られる大杉大明神は、関東から東北にかけて、疫病除け、航海安全の神様として広く信仰されてきました。
阿波の地は、かつては、霞ヶ浦・利根川・印旛沼・手賀沼一帯を含めた広大な内湾に突き出した半島状の地域でした。
そこに、そびえ立っていた大杉を、海川の守護の信仰対象とし、また航行の目印としていたと考えられます。

◆加茂神社−浜(大杉山車)
祭神は賀茂別雷命。神武天皇が東征のおり天照大神の命を受けて天下り、矢咫鳥となって天皇を導いた賀茂建角身命の孫にあたり、総本社は京都の下賀茂神社です。建角身命をまつった上賀茂神社と両社合わせて賀茂神社と呼ばれています。御神体は天狗面です。
◆神明神社−吉浜(大杉山車)
祭神は大日霊貴命(天照大神)。日の神、太陽神として崇拝されています。

「大杉様」山車は両地区・9月第3土曜日(当日に組み立てられる)
・本郷浜地区(加茂神社・保田駅周辺)15時半 引き出し(炉ばた焼き萬寿山近く)・加茂神社に入るのは18時頃
・吉浜地区(神明神社・保田漁港周辺)13時半 引き出し・15時半 妙本寺発・19時 神社下発・22時 漁協着

奉納日:毎年九月 最初の三連休 保田連合祭後の月曜日「敬老の日」は神輿(磯邊神社)・山車(浜)の御浜入り
伝承地:千葉県安房郡鋸南町吉浜336 神明神社(大杉山車)・保田神社(連合祭会場)