房総の祭事記 〜千葉の郷土芸能と民俗行事〜 モドル ホーム

粟生鎮守神幸祭'11

山武郡九十九里町の粟生集落は東金市寄りより(岡、新田、納屋)と海岸部まで続きます。二月の土曜日には「粟生鎮守神幸祭」が行われ、早朝に役員関係者が面足神社へ参拝し、各集落の人々が集い神職の御祓いの後、獅子舞の神前奉納を行い「榊・鉾・高砂山車・獅子神楽・三匹獅子・猿田彦・刀・神輿」が宮出し、九十九里浜までの御浜降りが始まります。御浜降りの後は、海辺の御旅所(粟生納屋区民会館)で夕暮れまで待機し、鎮守の社へその日の内に戻ります。御神幸の各要所では、神輿を安置し獅子舞、三匹獅子舞の奉納をします。翌日の日曜日には、早朝から獅子舞と三匹獅子舞が各戸を巡る「悪魔祓い祈祷村廻り」が一日を掛けて集落の安泰を祈願します。

粟生鎮守神幸祭 奉納次第
平成廿三年二月十二日


09:00 面足神社 神輿の飾り付け
09:05 面足神社 関係者祭典
09:40 面足神社 氏子集合(岡・新田・納屋)
09:50 面足神社 奉納舞(納屋獅子舞・新田羯鼓舞) 社殿と神輿
10:15 面足神社 神幸開始
10:30 第一関所 奉納舞(納屋獅子舞・新田羯鼓舞)
11:00 第二関所 奉納舞(納屋獅子舞・新田羯鼓舞)
11:40 第三関所 奉納舞(納屋獅子舞・新田羯鼓舞)
12:20 第四関所 奉納舞(納屋獅子舞・新田羯鼓舞)
13:10 第五関所 奉納舞(納屋獅子舞・新田羯鼓舞) → 神楽は御旅所へ、神輿は海へ
13:30 御浜降り 波打際迄(海には入らない)
13:45 御旅所着 奉納舞(納屋獅子舞・新田羯鼓舞) 御仮屋(粟生納野区民会館),露天商有
17:30 御旅所発 御立ち
21:30 面足神社 宮入

粟 生 岡=面足神社(九十九里町粟生650) 神輿 ※大六天宮(他化自在天)
粟生新田=龍 神 社(九十九里町粟生1579付近) 三匹獅子舞
粟生納屋=龍神神社(九十九里町粟生2003) 獅子神楽

Nikon D300 + AF-S DX VR Zoom Nikkor ED 18-200mm F3.5-5.6G(IF) + SpeedLight SB-800

羯鼓舞を目当てに撮影に行って来ました。八時三十分頃に現地着、風もあり前日に雪が降り寒さが厳しい撮影となりました。舞は激しい動きはありませんが、神輿に向かって舞うため余り良いカットが撮れませんでした。駐車は神社前の空地に止めて、海辺まで歩いて行きましたが、御仮屋(粟生納屋区民会館)で雨がポツポツと…往路だけを撮影して、切り上げました。

◎駐車について
土曜日の合同祭は面足神社から海岸部にある、御旅所(粟生納屋区民会館)へ向けて行動しますので、往路だけの撮影であれば、海辺近くに駐車して出発地の面足神社まで、ひたすら歩いて行った方が結果的に良いでしょう。ただし、海岸部ではサーフィンの車を狙った車上荒らしが出没していますので、面足神社周辺の空き地に駐車する方が安全です。または、羯鼓舞(三匹獅子舞)の本拠地である「龍神社」に一言断って駐車するのが良いでしょう。土曜日は夕暮れの頃に御仮屋から面足神社への帰還が行われる。翌日の日曜はそれぞれの地区が単独行動で村廻りを行う。

奉納日:旧暦一月七日 直近土曜日(新暦二月開催) 9:00-14:30,17:30-21:30
伝承地:千葉県山武郡九十九里町粟生650 粟生岡面足神社・粟生納屋区民会館(御旅所)・区内各要所 / 当日の巡行ルート(往路)