房総の祭事記 〜千葉の郷土芸能と民俗行事〜 モドル ホーム

新市場神楽'10

香取市新市場(にいじば)、天宮神社から程近いところにある公会堂(阿弥陀堂)で準備を整える。午前十時三〇分頃に天宮神社の鳥居前あたりまで、トラックで獅子頭、太鼓その他の道具を運ぶ。荷物をおろした場所で、開始の下座である砂切(さんぎり)を演奏して開始。その後、大胴、締太鼓をかかえながら馬鹿囃子の演奏し、境内へ練りこむ。本殿を時計まわりに一周後、神楽の舞方、下座の人は本殿前に並び神事が行われる。神楽の最初は獅子の布舞。次に幣束舞、鈴舞の順に舞う。最後は、獅子の布の中に大勢の人が入り、威勢よく舞うおこり。獅子舞が終わりましたら、次は“鳥刺し”です。鷹の餌となる小鳥を鳥刺し(職名)が捕まえる筋書きで、鳥刺しがセリフを語り楽師も唄を歌います。そして、敵役も出てきます。演舞には“おっとどっこい、今日の日はなぁ”・“逃げられた〜”と言う言い回しが多く出てきます。

新市場神楽 当日次第


10:30 新旧当番 宮入
11:00 砂切 → 練込み行列 → 拝殿神事(祝詞→修祓→当番引継ぎ)
11:30 獅子神楽奉納(布舞→幣束舞→鈴舞→怒りの舞) → 砂切
12:00 余興(鳥刺し)
12:10 新旧当番 宮出
12:20 砂切

♪新市場神楽 > 鳥刺し (中間のお囃子はカット、セリフのみで構成しています)
SONY PCM-M10 / RODE NTG2 / REC LEVEL 6

二回目の訪問です。
今回はガンマイクで録音して見ました、ステレオマイクだと演者の声をピンポイントで捕える事は出来ない。
録音の位置、右側の灯篭ではカメラマンと観客が大勢、左側の灯篭では楽師の音が大き過ぎてピークメーターが振り切れる。
録音レベルを 6 にして見たが、やや大き過ぎたかも知れない。
右側では雑音が多いので、左側の灯篭横で鳥刺しを録音した。
セリフだけを録音するのであれば、RODE NTG2 / REC LEVEL 6 当たりで問題ないが、お囃子は録音出来ない。
※午後からの余興・当番宅・村廻りは廃絶

奉納日:毎年十二月二三日 10:30-12:20
伝承地:千葉県香取市新市場332 天宮神社