房総の祭事記 〜千葉の郷土芸能と民俗行事〜 モドル ホーム

鵜原の大名行列'09

鵜原の大名行列は、毎年七月の第四土曜日に行われる八坂神社の例祭で行われます。八坂神社は、尾張国の津島神社から勧請されたといいます。津島神社では、例祭に尾張藩侯の代参が参列したので、鵜原もこれにならったと伝えます。祭礼の前日は、宵宮といい、近隣の年配の女性が社殿で題目唱和を行います。祭礼当日は、ひととおりの神事の後、午前十一時から大名行列が始まります。行列は、浜降りのために海へ向かう神輿に伴って進みます。神社から、鵜原地区内、海岸と進み、海岸の鳥居の所で浜降りをした後、再び神社へと帰ります。行列は、若衆頭・挟箱・大鳥毛・陣笠・黒沙熊・白沙熊・槍組・弓組・鉾組・薙刀組・鉄砲組と続く華やかなものです。進行する際は、掛け声で調子をとっていきます。行列に使われる道具は、江戸時代初めに大多喜藩主から拝領されたものといいます。伝統のある数少ない大名行列の一つといえます。

鵜原の大名行列


毎年七月 第四金曜日
20:00 大名行列〜鵜原駅・小神輿
毎年七月 第四土曜日
11:00 大名行列〜鵜原海水浴場・大神輿渡御・御船曳き・お浜下り
20:00 大名行列〜鵜原駅・大神輿宮入り

♪鵜原の大名行列
SONY PCM-D50 / 内蔵マイク

◆ 告 ◆
隊列の中に入るべからず
横切る事、不浄の異なり
列を乱す行為は無礼極まる
高台から見下ろす事を禁ずる(八坂神社は例外)

奉納日:毎年七月 第四土曜日 11:00-23:00
伝承地:千葉県勝浦市鵜原天王山785 八坂神社〜鵜原海岸