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2004 | 2003 |
毎年九月最終日曜日に、吉保八幡神社の祭礼で「やぶさめ」の神事が行われる。吉保八幡のやぶさめは、地頭の畠山・鈴木両氏の家系によって伝えられ、現在では仲・大川面・宮山・八丁地区の氏子らによる「長狭やぶさめ保存会」が保存・継承に努めています。祭事の役に、祢宜と呼ばれる弓取り神役があるが、この役にたずさわる者は祭りの中心を担うことになり、一週間ほど前から厳格な精進潔斎を行い、神社に籠もって別火生活に入り、毎朝早朝、参拝したのち水垢離をとって神事にのぞむ。祭礼当日、早朝には朝祭りが行われ、午後には祢宜迎えと称して笛太鼓にともなわれた練り歩きがあり、やがて「やぶさめ」が行われる。お練りには、神輿八基、屋台五台、宮立ちと呼ばれる神楽宮九基が登場し、たいへん賑やかである。「やぶさめ」は、はじめ、下乗りによって一二〇間(約二一六b)の馬場で試乗される。そして、この試乗後にいよいよ祢宜が乗って、駆けあがる馬上から、左手に十五bほど離れたところに立てられた的をめがけて矢が放たれる。的は三つ立てられており、合計九本の矢で三回ずつ射る。一回目は、早稲の早生・中生・晩生の矢とし、第二回目を中稲の、第三回目を晩稲を意味する。この矢の当たり具合で、翌年の適種や豊凶を占う。また、的は虫除けの御利益があるとされ、持ち帰る人も多く見受けられる。
吉保八幡神社の流鏑馬神事
流鏑馬を撮影に当たり、撮影場所を一度決めたら動けません。
かなりの人数の見学者・カメラマンが訪れます。
※臨時駐車場あり