|
2018 |
烟田玄生地区では毎年二月、五月、八月の各月の一日に大杉様の天狗まつりが行われる。地区のはずれの小さな林に大きなクヌギの木があり、その木の下に杉の枝葉で大きな天狗様を作る。地区総出(一戸一人)の作業である。集会所で準備をして大杉様の前に集合し、古い大杉様の杉葉や縄を取り除き、新しい縄を巻き、新しい杉の葉をさして新しい天狗様を作り、天狗様の前で古い縄や杉葉を燃やして、太鼓を叩き、鹿島の歳頭祭のお囃子をはやしながら、一升瓶の酒を回し飲みする。頃合いを見て「ここらが止めぎわトオーヨトエー、ああやれ、そら大杉大明神、悪魔を払ってよーいやさ、よーい、よーい、よーいやさ」(三回くり返す)と唱えて行事を終える。この後、村の鎮守様に向かう。鎮守様では右回りに三周したあと拝殿前でまた同じ歌詞を歌ってこの日の行事を終える。この時は大杉大明神を新宮大明神と読みかえる。《茨城県の祭り・行事 ―茨城県祭り・行事調査報告書―》
玄生の大杉様
※