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火渡り修行は、深山にこもり修行する修験者(山伏)が山中にこもり渇望に耐え修行をするなかで、野外において柴を積み、護摩の秘法を修し、火炎の中におられる不動明王と一体となる境涯を得るために火の中に身を投ずる修行を行ったことを起源としています。火渡りの当日、修験者および梵天衆は神崎大師 不動明王のご宝前において受戒の儀式を受けたのち、JR下総神崎駅において出立式を執り行い町内の練行に出立します。町内の練行では修験者及び梵天衆の大きな掛け声、太鼓の響き、そして法螺貝を立てながら道中を清め祓って進んでいきます。当地鎮守の神崎神社において法楽をあげたのち河岸通りに三三〇年の伝統を持つ酒蔵 寺田本家の邸内において鎮守法楽の柴燈護摩を勤修します。そして、護摩の炎で加持したもち米を行者の円陣の中でつきあげます。そして、いよいよ利根川河川敷に設けられた道場の巨大な護摩壇に至る。神仏が降臨する場所を整えるための作法を行い、積み上げられた薪に火を移し、護摩の秘法を修するとともに、修験者、そして信徒が共に一心に祈願をします。天に昇る龍のような柴燈護摩の炎に行者も信徒も一心に祈願。日頃から精進している読経を試みる。そして、祈念によって『浄火』となった炎の上を山伏たちが素足で渡ります。この「浄火」が、一切の魔障、災難を焼き尽くして、所願円満を御祈念する一大祈願会でございます。「火渡り」は、ご参詣の皆様にもご参加いただけます。『浄火』を渡り、本尊不動明王と一体となり、お不動さまの功徳を受けて、厄除災離、家内安全、身上安全などの諸願円満のご利益がいただけるよう、自らの心願成就を祈り、素足になってお渡りください。火渡りをされた方には、「火生三昧之證」をお授けいたします。一般の人が渡る際には火をよけて渡ります。お年寄りやお子様には行者が介添えします。車いすの方や歩くのが難しい方は行者に一言おかけください。介添えして渡っていただきます。全ての祈願そして火渡り修行が終わると、お不動様にお供えしたたくさんの御供物を全部まきます。たくさんの御餅、お酒、農産物やお菓子などなど。縁起ものですので少しずつ拾って帰ってください。
神崎寺 柴燈護摩火生三昧 火渡り修行
平成三十年四月二九日 昭和の日 当日次第
当山の火渡り修行は昭和二六年に大利根川河川敷にて厳修されて依頼、五〇年以上続く伝統行事です。
※駐車は神崎町役場・神崎ふれあいプラザ