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2018 |
夏に「忽戸三番叟」が行われる、荒磯魚見根神社の境内で一月二日に「湯立神事」が行われる。
千倉の船祝い
Nikon Df + AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8E ED VR + SpeedLight SB-910
◎村社 荒磯魚見根神社
白雉年間忽戸村開村以来、忽戸(古くは古津度)区民の氏神「春日さま」として崇敬厚く「天下太平」「大漁万作」の守護神とされている。且っては春日神社と称し奈良春日大社を魚見根山に勧請して氏神としましたが、江戸時代にこの地の風土に相応しい、荒磯魚見根神社に社名を変更されました。祭神天児屋根命は日本神話の「天の岩戸」開きで大神詞を立派に奏し、天照大神の出現を祈り其の美辞を賞せられ、天孫降臨で祭りを執り行い勅命を授かる。中臣藤原氏は其の子孫で代々朝廷の祭祀を司ったと云う。七月第二土曜・日曜日の祭礼には千葉県指定無形文化財である忽戸三番叟が奉納される。《現地案内板》
◎三番叟と歌舞伎
忽戸と平磯では古くから夏祭りに神社に奉納する素人歌舞伎(芝居)があり、その上演に先立って三番叟が行われてきました。三番叟だけが単独で演じられることはありませんでしたが、現在は歌舞伎がやられなくなり三番叟だけを独立して演じています。その初演はあきらかではありませんが、徳川時代に地方巡りの歌舞伎から民間芸能として祭礼にとり入れられ、村人の娯楽をかねた神事舞となったものと思われます。演技は素朴な中にも折目正しく継承されており、本県の芸能史上重要な地位をしめるものとして、昭和四五年一月三〇日に県指定無形民俗文化財となりました。一説には忽戸の三番叟は雨乞い、平磯は台風除けの神事で、ともに五穀豊穣、海上安全、浜大漁を祈願するものといわれます。魚見根神社の境内には改修された芝居小屋と岩盤を削った石段上の観覧席が、いまも往時の名残りをとどめています。《現地案内板》
◎魚見根公園 展望台
船が櫓や帆で走る時代に気象の異変を漁船に知らせ早く帰港するよう合図ののろし火を焚いたのはこの場所であり、海の色や鴎の群で魚群を発見し村人に知らせたのもこの展望台です。右手は白間津から左は白子まで12kmに及ぶ海岸線ての延長は嶺岡清澄の山並が連なり半島の先端には勝浦岬の燈台がみえます。サーフィンで賑わう瀬戸浜海岸の白砂青松、船影のまばらな千倉漁港、眼下には忽戸川口の天然記念物屏風岩の奇景、白波を立てて走る釣り船や海士船、その沖を走る北海道と東京を結ぶカーフェリーの白い巨体が海の青さに映える海岸道路も完成し観光バスやマイカーが磯の香を満喫して楽しい旅を続ける、風光明媚な南房総国定公園のなかて魚見根公園からの眺望は県南随一とも伝えよう、どうか心ゆくまでお楽しみください。《現地案内板》