房総の祭事記 〜千葉の郷土芸能と民俗行事〜 モドル ホーム

新春凧揚げ会'17

◎関東の大凧揚げ習俗
凧は、世界各地にある遊具ですが、東アジア・東南アジアを中心に色濃く分布しています。日本では、凧揚げの習俗が江戸時代中期以降全国で行われるようになりました。主に正月の遊びとして知られていますが、五月の端午の節供に、子供の初節供を祝って揚げる習俗が各地に残されています。子供の成長を祈って揚げるもので、大きな凧を揚げる場合が多く見られます。関東地方では、千葉・埼玉県、及び神奈川県の一部で五月五日に大凧が揚げられます。千葉県内では、上総地方の上総トンビ・長南トンビと呼ばれる袖凧(そでだこ)、安房地方の唐人凧(とうじんだこ)などが揚げられます。袖凧では、成長祈願にふさわしい「鯉」「金太郎」などや、祝いの「鶴」「高砂」、また家の繁栄を祈る「家紋」などが図柄に選ばれます。唐人凧は、細長い独特な形をしている凧で、「家紋」や「龍」「松竹梅」などの文字が描かれます。凧にまつわる様々な伝承とともに、製作技術など注目すべき点が多い習俗といえます。《房総の祭りと技/千葉県文化財保護協会》

新春凧揚げ会

◎袖ケ浦市凧保存会
上総地方に伝わる「袖凧」の伝統文化並びに技術を次代に引き継ぐために、技術を学び、伝承・普及することを目的とし活動しています。新春・端午の節句頃、文化の日頃に夫々凧揚げ会を実施するほか、博物館や公民館などで展示会や凧作り教室を開催し普及を図っています。袖ケ浦市郷土博物館 友の会「凧の会」

奉納日:一月 10:00-15:00
伝承地:千葉県袖ケ浦市南袖36 袖ケ浦海浜公園