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2016 | 2014 |
朝市が始まったのは天正十九年(一五九一)。卯の年に開かれたといわれ、当時の勝浦城主であった植村土佐守泰忠(うえむらとさのかみやすただ)が農業・漁業の奨励とともに、勝浦根古屋(町の中心となるところ)でのみ農水産物の交換の場として開設したものと伝えられています。当時は三六五日、いかなる天候でも朝市が開かれ、十日を区切りとして上本町・仲本町・下本町と場所を移動して開かれ、出店のために背負い篭・手車・大八車・馬車や牛車を使い、多くの品物を運んでいたようです。時代とともに勝浦は、にわかに発展しはじめ、その様子は「勝浦三町江戸勝り」(三町とは現在の上本町・仲本町・下本町)といわれたといいます。昭和三〇年代中頃からの自動車交通量の増加に伴い、場所を仲本町通りだけとした時期もありましたが、昭和六二年十一月から一〜十五日までを「下本町通り」、十六日〜月末までを「仲本町通り」と分けて開くことになりました。市内商店街の休日にあわせ毎週水曜日と元旦を休みとして現在にいたり、今でもおよそ七〇軒の店が立ち並んでいます。出店時間は、午前六時頃から十一時頃まで。
【日本三大朝市】 能登輪島(石川県輪島市)・飛騨高山(岐阜県高山市)・房州勝浦(千葉県勝浦市)