房総の祭事記 〜千葉の郷土芸能と民俗行事〜 モドル ホーム

折戸の春季祭'16

祭神は大山咋命、大己貴命、少彦名命で、大同二年(八〇七)の創建と伝えられています。往時は、地域の村村ばかりか、成東町、蓮沼村までも含んだ広い地域にわたり氏子を抱えていた大宮神社は、現在でも四月の第一日曜日と十月十七日の例祭には、近郊から多くの参詣者を集めています。四月第一日曜日の例祭には、天下太平、五穀豊穣を祈願し、江戸中期に日光二荒山神社より伝わったといわれる由緒ある福田流の代々神楽十二座が奉納されています。また、春の例祭には神楽の他に獅子舞が奉納され、秋の例祭には神輿の渡御が行われています。

大宮神社春季大祭
平成廿八年 神楽奉納次第


12:30 神楽奉納
12:40-13:00 猿田彦之命 / はじめに幣束を持って舞台を浄め、釼で悪魔を払う舞
13:10-13:20 恵比寿舞 / 恵比寿様が釣りに興じて最後に鯛を釣り上げる舞
13:30-13:40 大黒舞 / 大黒様が打ち出の小槌と扇を振りかざし、商売繁盛を祈る舞
13:50-14:00 荒神式 / 三方荒神とは猿田彦の別名で、諸願成就を祈願する舞
14:05-14:10 春日舞 / 鬼人を退治、改心させる春日大明神の舞
14:15-14:30 稲荷舞 / 五穀豊穣を祈願する農耕の舞
14:35-14:45 臼女之舞 / 天の岩戸の前で御神楽を奏したという神楽の元祖の舞
14:50-15:00 素戔鳴尊 / 三種の神器の一つといわれる釼を持って、神楽の舞台を締切る舞
15:05-15:10 餅・菓子投げ

大宮神社に隣接して「折戸青年館」があり、その敷地に駐車が出来るが、役員関係者の祭典中は満車なので注意する。境内には婦人部のテントがあり「焼きそば、いか焼き、焼き鳥、お好み焼き、ラムネ、綿アメ(大・小)」が各一〇〇円で販売されている。周辺には商店や自販機が無いので、腹拵えをしたい場合は利用しよう。神楽奉納が終わると、最後に大量の餅・菓子を仮設舞台から蒔き、大宮神社の春季大祭を皆で祝う。

奉納日:四月 第一日曜日 12:30-15:00
伝承地:千葉県山武市松尾町折戸648 大宮神社