房総の祭事記 〜千葉の郷土芸能と民俗行事〜 モドル ホーム

荒生納屋獅子舞'16

愛宕神社の創設は定かではなく、寛保四年(一七四四)の曼陀羅があると伝えられ、古くは「山の神」と称えられていたようです。発祥は江戸時代末期といわれ、御門村に伝承を受け、初めは囃子だけであったが、明治初期、西ノ下獅子連との交流により平獅子・芸獅子が完成したと記されています。愛宕神社は、九十九里町の入口、東金市を走るJR東金線東金駅から東南8キロメートルの田中荒生地区にあります。創立年代は、今から二四〇年程前と云われております。建立者は、上総の国山辺郡田中新生村 名主組頭、惣百姓一同といわれています。祭神は、手刀雄之命です。四月第一土日(元三月四日)の例祭には神輿と獅子舞が奉納されます。境内には神木もあり安産と疱瘡の神様として近在の人々より親しまれております。このあたりでは毎年四月の第一土、日は愛宕神社の祭礼が行われます。「浜大漁丘万作」祈願です。一日目は、高学年の子供神輿と大人の神輿、それと一緒に幼児や低学年の子供たちが並んで引き太鼓を引いて練り歩きます。二日目は、獅子舞と引き太鼓が家々を訪問し、舞ったり獅子で「パクパク」してまわります。この獅子舞の舞子は小学生(高学年)です。中学生や高校生の舞子さんもいます。だいたいの家は平獅子のみですが大きな家では蛇、四つ足、色々な演目を舞う事もあります。

荒生納屋獅子舞


土曜
08:00 集合(愛宕神社)
09:00 神事(役員関係者)
09:30 神楽奉納(宮出前に平神楽を奉納)
10:00 村廻り神幸祭(神楽・子供神輿・大神輿)

日曜
08:00 集合(愛宕神社)
08:30 神楽奉納(宮出前に平神楽を奉納)
09:00 悪魔祓い祈祷村廻り
※家によっては平神楽以外の舞もあり

現地に到着したら、祈祷村廻りが始まっていた。
※駐車は九十九里町役場裏の旧「九十九里いわし博物館」前の駐車場を利用した方が安全です。

奉納日:四月 第一土日 8:00-
伝承地:千葉県山武郡九十九里町田中荒生1245 愛宕神社