房総の祭事記 〜千葉の郷土芸能と民俗行事〜 モドル ホーム

高山田神楽囃子'16

寛永年間に、春日神社の遷宮があり、その記念に祭り囃子と神楽が奉納されたことに始まるといわれ、以来およそ三五〇年にわたって受け継がれてきた神楽。笛、太鼓、摺鐘などの楽器が使われ、春日神社例祭日に、神輿の渡御に先立ち奉納されます。大晦日の深夜二十四時半から春日神社では獅子舞の初舞いが観られます。年越しの神楽囃子は、毎年祭衣装で初詣に来る地区があるので、そこを迎えて行うことになっている。

高山田神楽囃子


◆手まりかぞえ歌
一つとせ
 一夜あければ にぎやかに にぎやかに
 お飾り立てたり 松飾り 松飾り
二つとせ
 双葉の松は 色よくて 色よくて
 三階松は 上総山 上総山
三つとせ
 皆さん子供たちゃ 楽遊び 楽遊び
 穴一小窓で 羽根をつく 羽根をつく
四つとせ
 吉原女郎衆は 手まりつく 手まりつく
 手まりの拍子が 面白や 面白や
五つとせ
 いつも変らぬ 年男 年男
 年をば取らずに 嫁をとる 嫁をとる
六つとせ
 無理にたたんだ 玉だすき 玉だすき
 雨風吹いても まだ解けぬ まだ解けぬ
七つとせ
 ナムアミダブツの 五所願い 五所願い
 お五所願いの おじじさま おばばさま
八つとせ
 やわら良い子だ 千代の子だ 千代の子だ
 お千代で育てた お子じゃもの お子じゃもの
九つとせ
 ここであわねば どこであう どこであう
 極楽浄土の まん中で まん中で
十とせ
 年神さまの お飾りは お飾りは
 だいだい九年穂 本俵 本俵
十一とせ
 十一・二日は 蔵開き 蔵開き
 お蔵を開いて 祝いましょう 祝いましょう
十二とせ
 十二の神楽が 舞いこんで 舞いこんで
 お笛や太鼓で 祝いましょう 祝いましょう

御宿町高山田地区の神楽で元旦には年明け直後の二十四時三〇分頃に一度舞い、
日が昇り明るくなった午前十一時頃に二度目の舞が行われる。

奉納日:一月一日 00:30-奉納舞 11:00-奉納舞
伝承地:千葉県夷隅郡御宿町高山田2085 春日神社