島穴神社 抜穂祭'15

紀記神話によれば、景行天皇四〇年、日本武尊の東征の際に走水の海で暴風雨に遭い、妃の弟橘姫の犠牲によって上総に上陸することができた。社伝では、そのとき弟橘姫が大和国の龍田大社の神に、無事に上総まで航行させてくれるのなら風鎮めの神を祀ると祈ったので、日本武尊は弟橘姫命の遺志に従いこの地に志那都比古尊を祀ったと伝える。日本武尊の歿後、日本武尊の父の景行天皇は日本武尊東征の縁の地を歴訪し、当社に日本武尊命・倭比売尊を合祀した。延喜式神名帳には「上総国海上郡 嶋穴神社」と記載され、小社に列している。明治六年郷社に列格し、明治十二年に県社に昇格した。

五月「御田植祭」の時は社殿前から行列が始まったが、九月「抜穂祭」では「神饌田祭場」から「神事（祝詞奏上）・抜穂（二回）・巫女舞（豊栄の舞）・神事（玉串奉奠）」と行われ、一通りの行事が済んだ後に行列が社殿まで続き、拝殿内で神事が行われ終了する。
※駐車は平成道路側に止める。