房総の祭事記 〜千葉の郷土芸能と民俗行事〜 モドル ホーム

笹川の神楽'15

笹川の神楽は、建久二年(一一九一)に千葉成胤が源家の武運長久を祈願して神楽を奉納したのが始まりと伝えています。その後、文政四年(一八一二)に女子が舞う「神子(みこ)」が加わり、同六年に それまでの十二面に四面を加え内容を豊かにしてきました。神楽の内容は、「猿田彦命」「三方荒神」「天児屋根命・天太玉命・乙女命」「手力雄命」「榊原之神」「八幡大神」「宇受女命」「蛭子神・お供」「稲荷大神・狐・種子蒔神」「受持神」「素戔鳴命命」などを伝え、女子の舞う「神子舞」が加わります。神子は大人の肩車で進むものです。笹川の神楽は、舞手・芸座・お能の三つから成り、芸座では大太鼓・胴長太鼓・横笛の楽器を用います。お能は、舞に合わせて謡を入れる役です。謡では、それぞれの神の由来・神威を語ります。諏訪神社の祭礼日は毎年四月五日で、七つの地区が一年おきに当番となって神楽を演じています。「房総の祭りと技」 千葉県文化財保護協会発行 平成六年四月二十八日

本神楽日程
平成二十七年 大木戸区


09:00 当番区出発式
10:00 御練り行列
11:30 神子榊舞《十歳前後の女児(稚児)によって行われる榊舞》
12:00 猿田彦命《笏を手に四方固め、刀を手に米を切り、印を結ぶなどして天狗飛び》
13:30 三方荒神《道祖神、猿田彦命の一派:棒ふりの四方固め》
14:00 小屋根之命《しめ縄をない、天岩戸に張りめぐらす舞》
14:00 天太玉命《両神の舞を合せる妙技がある》
14:50 乙女命《通称「おかめ」の舞(宇受女命の場面をこの演目で表している)》
15:00 手力雄命《天岩戸を開く力強さを棒により演ずる舞》
15:30 神子幣束舞《十歳前後の女児(稚児)によって行われる幣束舞》
16:00 榊原之神《日輪月輪(にちりんかちりん)扇の舞》
16:10 八幡大神《八幡太郎義家(はちまんたろうよしいえ)蝦夷退治弓矢の舞》
16:45 神子扇合わせ《十歳前後の女児(稚児)によって行われる扇合わせ》
17:20 宇受女命《扇と鈴による美女の舞(このすばらしい舞が神楽の初めである)》
17:50 蛭子之命《恵比寿:たい釣りの舞》
17:50 御供《蛭子之命が釣った「鯛(鯉)」を見物人に投げるひょっとこの舞》
18:50 稲荷大神《農耕の神・商売繁盛の神:たすき舞、幣束舞、鍬踊りといろいろ変化する舞》
19:20 狐《稲荷大神のお供をして、最後に団子、きつねのしっぽを投げる舞》
19:25 種蒔之命《稲荷大神付の農耕神:稲種を蒔く舞には、稲荷大神ときつねの協力もある》
20:10 受持之命《五穀生成の守護神:棒を手にして五穀成就の謡と四方固め》
20:45 素盞嗚之尊《天照大神の弟神:「八岐の大蛇退治」の場面を神剣(真剣)で行う》
21:50 終演
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仲内 根方 大木戸 宿浜 新田 菰敷 鹿野戸 仲内 根方 大木戸 宿浜 新田 菰敷 鹿野戸

Nikon Df + AF-S NIKKOR 28-300mm F3.5-5.6G ED VR + SpeedLight SB-910

駐車場あり、舞台正面と左右から撮影可能だが、連写していると予備のバッテリーとメモリーが必要になる。
※今回の撮影では18:30頃に撤収しました。

奉納日:四月 第一金(宵神楽)・土(本神楽)・日(神納)
伝承地:千葉県香取郡東庄町笹川い581 諏訪神社