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2015 |
井野ではツジキリの蛇を作るために六つの組に分かれており、それぞれの蛇の形が少しずつ異なっています。行われるのは一月二五日ですが、この日は正月の最後であるといいます。一月二〇日に行われる集落全体のオビシャと連続した行事と考えられています。蛇はむら境の道端にある一本の木に巻きつけて掛けます。一番組は細長い胴体が特徴です。これは、以前は道を渡して張っていた事の名残です。また、一番組には三軒の別組があり、首のない長い綱を道端に巻いて置きます。二・三番組は二〇軒前後の家が共同で二本作ります。足は七本で頭の後ろにヒイラギ、グミ、シキミを立て、さらに舌には唐辛子を挿します。四番組は七軒で蛇を作ります。顎を作った後、七本の足を出しながら胴体を作り、目にはキンカンを半紙でくるみます。五番組は足を四本出し、グミなどを二本ずつ蛇の角のように立て、さらにオビシャの折に榊にぶら下げた赤い糸で結び付けたお菓子を角にかけます。ヒイラギの棘、シキミの強い香りによって疫病を祓うといいます。六番組の蛇は目が赤い事が特徴です。《災いくるな!−境をめぐる年中行事− 千葉県立房総のむら》
井野の辻切り
Nikon Df + Nikon D800 + SpeedLight SB-910
AF-S NIKKOR 16-35mm F4G ED VR + AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED
AF-S NIKKOR 28-300mm F3.5-5.6G ED
毎年同日に行われる、藁蛇の呪物
※駐車は、稲野山千手院(真言宗豊山派)ヘ