小田部の火防'14

◎子供達が猿や獅子のお面をかぶって悪魔を追い払い、火事防止を願う伝統行事「火防（ひぶせ）」。横芝光町小田部地区で毎年十二月下旬に行われる。地域の子供達が昼頃に星宮神社に参集し、片手に悪魔祓いの御幣を持ち昼過ぎに出発する。道案内をする猿一頭、オス獅子二頭、メス獅子一頭の面をかぶった四人の子供達が約七〇軒の家々を「悪魔逃げろ！悪魔逃げろ！」と唱え祈願しながら巡り歩く。◎火防は江戸時代の天明三年（一七八三）、同地区で大火災が発生した際、お面が伝わる伊藤家だけが延焼を免れた事から実施され二二〇年近くの伝統がある。伊藤家当主の伊藤忠夫さんらによると、猿一頭とオス獅子二頭、メス獅子一頭の計四面のお面が代々伝わっている。かつて地域の有力者がお面を伊藤家から奪い持ち出したが、夜中になるとお面がカチカチと歯を鳴らし家に帰りたがったため、現在も伊藤家が管理しているという不思議なお面だ。《千葉日報》

Nikon D800 + AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED + SpeedLight SB-910

※駐車は公民館へ