房総の祭事記 〜千葉の郷土芸能と民俗行事〜 モドル ホーム

含富里 竹灯籠の夕べ'14

含富里(がんぶり)は三〇数戸の小さな集落で、近年若者も減少し高齢化が目立ってきている。このような現状から、私たちはここに住む人々が集い一緒に過ごす機会を創りながら、人々が互いに助け合える地域社会の構築を目指していくことが必要であると考え、「竹燈篭の夕べ」を計画した。昨年度実施したところ、地域住民に大変喜んでもらえた。この活動を通じ、人と人とがつながる地域社会の大切さを感じると共に、さらに内容の発展充実を図っていく。含富里集落内の道路や水田の畦に約一〇〇〇本の竹燈篭を並べ、その中の蝋燭に火を灯し、この場所で祖先と東日本大震災の鎮魂、田の豊作を祈る。蝋燭代等の経費や来場者駐車場の確保に苦慮している。竹燈篭(孟宗竹を切り作る)の中の蝋燭の灯りが幻想的。しかも、棚田式の田を囲むように道路がついており、回遊式庭園のようで暗くなるとその灯りはよく見え、本当に綺麗である。「竹燈篭の夕べ」を見に来てくれた人々に、地域住民が栽培した米や農産物を安く直売したい。将来的には、定期的に直売できる仕組みを考え、地域の活性化に寄与したい。

含富里 竹灯籠の夕べ

大山千枚田ほど、規模は大きくはないが、含富里集落の人達が考えた村おこし。
一日限りの「谷津田の灯り」を見る事が出来る。
※駐車は空き店舗になった、釣具屋の駐車場を利用する。

奉納日:十一月 上旬土曜日 13:00-ミニマーケット 15:30-開会式 16:00-着火
伝承地:千葉県富津市鶴岡 含富里地区