|
2014 |
芝山町白桝地区にあった粉屋の美しくも薄命だった娘を慕う唄と踊りである。「おいとこそうだよ〜」の唄い出しにより「おいとこ節」とも呼ばれる。踊り手は女で男役と女役に分かれる。歌にあわせて踊りながら「エンヤホイ」と威勢良くはやす。太鼓、四つ竹、笛で演奏される。白桝には、「粉屋」であった木内家、娘とされる久子の「容顔院妙歌日詠」と彫られたお墓がある。天保年間(一八三〇〜一八四三年)に江戸で流行し、明治・大正では芸事の習い始めに用いられたといわれる。岩手県や宮城県では、おいとこ節が地元の代表的な民謡として伝わり、東京都・埼玉県・神奈川県では「白桝粉屋」が、万作踊り・お洒落踊り・飴屋踊りなどといわれる郷土芸能の演目のひとつとなっている。その由来については、多古町に中村壇林(日本寺)、匝瑳市に飯高壇林(飯高寺)という日蓮宗の僧侶を養成する学問所があり、壇林へ学びに行く学僧が、途中の白桝粉屋の娘を見初めて、その想いが唄になったと伝えられている。
白枡粉屋踊り
Nikon D800 + AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED
Nikon D700 + AF-S VR Zoom Nikkor ED 70-300mm F4.5-5.6G(IF)
※例年、二月の文化協会芸能発表会(芝山文化センター)、十一月の芝山はにわ祭(芝山公園)で演じられる。
※録音は行いませんでした。