房総の祭事記 〜千葉の郷土芸能と民俗行事〜 モドル ホーム

矢那の神楽'14 御嶽神社秋季例大祭

毎年八月中旬土曜日の「高倉熊野神社夏季例大祭」にて、四ヵ所(熊野神社・高倉観音・高蔵寺庫裡前・集会所)で奉納される。
毎年九月最終土曜日の「御嶽神社秋季例大祭」にて、五ヵ所(御嶽神社・里の集落・吉野神社・宮本宅・特設会場)で奉納される。

旧矢那村では、九月二十九日(現在は変更)の祭りは三地区に分かれて行っている。中郷地区では天神社(神楽奉納中断)で、下矢那地区は熊野神社(現在は八月第三土曜日or第四土曜日)で、そして猪台(下部地区を含む)地区は御嶽神社(九月最終土曜日)で神楽が奉納されている。祭礼当日の午前八時に宮本宅へ関係者が集合し神楽連の神事を行い、九時に山車と供に御囃子を奏でながら鎮守の御嶽神社へ向かい、十時頃に神楽を奉納して、旅路前の腹拵えの直会を行う。そして十二時三〇分に山車は神社を宮出して、矢那地区を一巡する。この頃になると小・中学生が参加する。道中は「バカバヤシ」が演奏される。一巡するコースではかつては四ヵ所の辻々で舞ったが、現在は二ヶ所の辻で舞われる。腹拵えが終わって出発し、鎮守の森から里の集落に降りて舞を奉納する。矢那地区は六組があり、この六組で持ち廻る。十四時過ぎに、二番目の下部公会堂の横に所在する吉野神社に向かう。「バカバヤシ」を演奏しながら十五時頃到着する。この神社の鳥居の横に土壇があり、ここで同じ順序で神楽が舞われる。十六時過ぎに最後のコースを廻って、宮本の伊藤家に到着する。この庭で神楽の舞納めをして終了する。獅子頭を神楽櫃に納めて、宮本で一年間保管する。

矢那の神楽 〜御嶽神社秋季例大祭〜


08:00 宮本(伊藤家) 神楽連祭礼式
09:00 御嶽神社神事 神楽連着頃に終了
09:00 宮本(伊藤家) 御嶽神社へ向かう(神社まで約1.5Kmの坂道)
09:30 神楽連神社着 御嶽神社参拝
10:00 鎮守神前奉納
10:30 旅路前の腹拵え・直会(共食)
12:30 村廻り開始
13:00 里の集落 神楽奉納
14:30 吉野神社 神楽奉納
16:30 宮本(伊藤家) 神楽奉納(舞納め)
17:00 終了

祭礼当日、御嶽神社へは見学者の車は入れません。
道幅狭く祭礼の邪魔になります。
※午前中の鎮守奉納は、徳蔵寺(真言宗豊山派)の駐車場を利用する。住職がいない寺だが駐車場は広い。
※午後からの村廻り二ヶ所を撮影する場合は、県道の旧道木更津市役所鎌足出張所に駐車して、御嶽神社まで歩いて行く。

奉納日:九月 最終土曜日 8:00-17:00
伝承地:千葉県木更津市矢那2466 御嶽神社