綱吊り 旧三芳村山下（西組'14）

悪い病気などの侵入を防ぐために呪物を作るのは、山下区でも今は西組だけになってしまいました。毎年、春・秋の彼岸入り前に、当番宅に旦那衆が集まって作ります。オフネと呼ぶ太綱に、酒林・半端な草履と桟俵・刀（三つ編みで作る）を下げています。これに御神酒をかけてその夜は当番宅に掲げ、翌日隣の千代区との境である山下橋の欄干に下げます。この組では「綱釣覚書」（その日の主な食材等の金銭出納帳）を記しており、当番が代々これを引き継いでいます。《災いくるな！−境をめぐる年中行事− 千葉県立房総のむら》

綱吊りの制作を見学なさる場合は、当番の個人宅の庭で作りますので、村人に訪ねて当番宅を探してください。
橋に吊り下げるのは、翌日になります。