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筑波山ガマの油売り口上'14

ガマとはヒキガエルのこと。筑波山は「ガマの油売り」で有名で、ガマとは切っても切れない関係になった。ガマガエルの分泌液を原料にした塗り薬とのふれ込みで、切り傷、やけどなどへの効能をうたった「ガマの油」。豊臣方と徳川方が戦った大坂の陣で、徳川方に従軍した筑波山腹の寺の住職が傷薬に用い、筑波山にガマが多く生息していたこともあって、筑波名物として知れ渡ったという言い伝えが残る。「ガマの油」が、切り傷・ひび・あかぎれに効くとされるようになったのは関ヶ原の戦いからだという。負傷によく効いたことから一躍名をはせた。そして「ガマの油売り」の口上を通して、筑波山もまた有名になっていった。口上は江戸時代、筑波山山麓・永井村の兵助が、ガマの油で一儲けしようと、宣伝文句を考えたのが始まりとされる。薬としての効能よりも口上のおもしろさで販売する「油売り」が、各地の縁日などで芸を披露。正調の口上にアレンジが加えられるなどして、今もなお伝統大道芸の地位を保つ。ガマの油の土産品も市内で販売されている。

筑波山ガマの油売り口上

Nikon D800 + AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED + SpeedLight SB-910

午前九時半頃から十四時半頃まで、筑波山神社の随神門脇にて複数の演者が口上を演じる。
二〇一三年一月に「筑波山ガマの油売り口上」として「つくば市認定地域無形民俗文化財」第一号に認定された。
所在地は筑波山山麓、保持者は筑波山ガマ口上保存会。
※市営第一〜四駐車場は五〇〇円、民間駐車場は二〇〇〜八〇〇円

奉納日:通年 土・日・祝日 9:30〜14:30(雨天除く)
伝承地:茨城県つくば市筑波1 筑波山神社 随神門