山倉の鮭祭り'13
山倉大神と観福寺でそれぞれ行われる初卯祭は、鮭を奉納することから別名“鮭祭り”と呼ばれています。もとは霜月初卯の日に行われていた祭礼で、昔は祭りが近づくと近くを流れる栗山川に鮭が遡上してきたといわれています。山倉大神では鮭を龍宮献進のものとし、奉納された鮭を初卯祭(現在は十二月第一日曜日)の前日に白川流包丁式の神事で小さく切り身にさばき、祭礼当日に限り護符として参拝者へ頒布しています。護符は“災いをサケる”と珍重され、常備されている鮭の黒焼きの護符とともに、病災消除とくに風邪薬として知られています。初卯祭では鮭を献上する古式ゆかしい行列が組まれて厳かに祭儀が執行され、夕刻には神輿渡御も行われます。また、観福寺では、お堂にこもり断食修行を続けた弘法大師のもとに竜神が鮭を供え、それを大師が村人に分け与えると病が癒えたと伝えられており、今も毎年十二月七日に初卯祭が行われています。
山倉の鮭祭り 当日次第
10:00 開始
11:00 例祭式 献上行列
13:00 直会《祝い歌・大根種》
14:00 出御祭
14:30 御神幸行列 神輿渡御《祝い歌・大根種》
18:00 宮入
20:30 終了
◎大耕地種《祝い歌》
一、目出度いものは 大根種
花咲いて 実なりて サーメデタイ
俵かさねる 目出度い サーテワエー
二、目出度いものは 芋の種
くきながく 葉広く サーメデタイ
孫子ふだやかに 目出度い サーテワエー
三、お恵比寿様の たなみれば
釣りざおが 三さおで サーメデタイ
鯛がここのつで 目出度い サーテワエー
四、目出度いものは そばの種
花咲いて 実なりて サーメデタイ
三角そろうて 目出度い サーテワエー
五、みめよい鳥は 声もよい
ウグイスは 姿に サーメデタイ
似せぬ音を出す 目出度い サーテワエー
※このうち実際に唄うのは、三幅一対と言って、三番まで唄うのが慣わし
※
奉納日:毎年十二月 第一日曜日
伝承地:千葉県香取市山倉2347-1 山倉大神