|
2013 | 2012 |
三年毎の十月十日(現在は体育日の前日)に行われる本納・橘樹神社の秋祭りに粥米地区の氏子によって演ぜられる。
俗に粥米の羯鼓という。舞子は三人、各々が弟橘媛(おとたちばなひめ)、日本武尊(やまとたけるのみこと)、忍山宿弥(おしやますくね)の象徴である獅子頭をいただき、一重の衣服に襷を掛け、くくり袴を穿き草鞋ばきで、腹部に羯鼓をつけ両手に撥を持つ。楽は羯鼓と笛とからなり、笛手は一重着の着流しに黒の羽織をつけ白足袋をはき頭には菅の笠をかぶり、祭の行事開始となると笛手は楽を奏し舞子は腹にくくった羯鼓を打ち、体を振り舞いながら参道を進み、土足のまま拝殿を通り本殿に参拝、引き返して社前で演舞を奉納。終って神輿渡御の行列の先頭を行進する。
◎橘樹神社より
二〇一二年の例祭に於ける神幸祭(三年毎の斎行)にて、十二年振りに茂原市民俗無形文化財指定の「粥米鞨鼓舞」が、多くの困難を乗り越え、見事に復活奉納されました。本年は神幸祭の年ではありませんが、粥米地区の氏子の方々のご努力と、伝統の灯を途絶えさせないとの強い思いにより、本年の例祭に於いても鞨鼓舞の「宮入奉納」が予定されています。又、例年通り三町による山車三台の巡行も予定されております。鞨鼓舞と山車も天候(雨天)によっては中止になる場合がありますが、例祭当日まで一ヶ月を切り、舞手や囃子手の士気も高く、特に鞨鼓舞に於いては土日は勿論の事、一日置きに修練に励んでおられ、天候に恵まれる事を切に祈るばかりです。当日の時間割りをお知らせ致しますので、多くの方々のご来社をお待ち致しております。
粥米の羯鼓舞
祭礼当日は雲一つない秋晴れに恵まれた。
三匹の獅子が鳥居前から舞を始め、拝殿に乗り込む。
そして、三町の氏子が参集し、三匹の羯鼓は社殿から出て来て、神輿前で舞を演じる。
その後、舞いながら神社を後にする。
※本来であれば、羯鼓舞は神幸祭の時にだけ舞い村廻りを行います。