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2013 |
松山神社の神楽は“里神楽”に分類され、毎年4月13日に松山神社神楽保存会の人々によって演じられています。当日は、松山地区の共同館に保存会のメンバーが全員集まり、身を清めた後に先導(天狗)・古老・神官・楽師の順で神社まで沿道を練り歩き、本殿を1周した後に神楽殿に登ります。この後、神楽殿で3時間余りにわたって天狗(サルタヒコ)にはじまり、〆切(スサノウノミコト)まで十二座の神楽舞が演じられます。十二座は天狗・鈿女命・三方荒神・八幡様・榊葉・田之神・種蒔・食保之神・恵比須・春日大明神・乙女・〆切で構成され、このうち鈿女命・三方荒神・八幡様・榊葉・食保之神・春日大明神・〆切の7演目については謡がともなっています。楽師が用いる楽器には、太鼓・付太鼓・篠笛があり、この神楽は、全て男性が演じることとなっています。起源についての明確な資料はありませんが、鬼神面と呼ばれる面の裏に“奥羽中尊寺弟分淳也作之、慶長三年(一五九八)霜月十五日”とあることから、慶長年間には既に演じられていたとも考えられています。
松山神社の神楽
Nikon D800 + AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED + SpeedLight SB-910
今年から神楽殿が新しくなり、集会所を兼ねた建物になっていました。
建物内部は左側が座敷で神楽を見られるようになり、近くの学校の児童達が座って見学をしていました。
児童がいない時は中に入って撮影が出来ます。