|
2013 |
香取市与倉地区で江戸時代より戦前、戦後一度も絶やさず継承されている。お遊びと称して、宿もとで若衆、一日中懇親和会。夕方頃、地区の安全・厄除け・五穀豊穣を祈願して、鎮守「鹿島神社」と「三峰神社」へ伊勢神楽を奉納する。奉納終了後、当年集落、三役の家に「かぐら」を入れる(各戸からご祝儀がでる)。三軒終わってから、「かぐら」を入れて貰いたい希望者宅に下座の囃子で、乗り込んで行き「かぐら」を舞いご祝儀を戴く。また、地区では「旧与倉下座連」(佐原囃子)として、明治初期以前から明治末期までの活動が確認されている。現在の「与倉芸座連」は昭和二一年に復活し、佐原の山車に乗演している。演目:「馬鹿囃子・砂切・布舞・幣束舞・鈴舞(泰平楽)・猫じゃ」 鹿島神社・三峰神社・区長・代理者・実行組合長宅等
与倉の神楽
Nikon D800 + AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED + SpeedLight SB-910
集落から離れた山頂に村の鎮守・鹿島神社がある。周辺には何もなく静寂に包まれている。日暮れが近い十六時十五分頃に麓の集落からお囃子の音色が響き始める。鎮守へ演者と獅子頭が先に到着し、獅子頭を本殿へ奉納し、下座連が到着するのを待つ。しばらくすると下座連がお囃子を奏でながら、境内へ乗り込む。準備を整え、社殿を一周し奉納が始まる。薄暗い山頂の鎮守に村の守護を祈願して、伊勢神楽の舞を奉納する。最後に子供達が胴幕の中に入り込み、通過する。健康祈願のまじないだろうか。
※平成二六年(二〇一四)より、これまでの四月第一日曜日から、第一土曜日へ変更した。