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2013 |
「お花つきの儀」は、3日前から斎戒沐浴した御釜前役と、お花つきの男の子は、頭に鉢巻き、腰に注連縄を巻き、襷掛けをした、りりしい姿で、修祓をうける。その後洗足で、御手洗の池から水を汲んで来る。御釜前役は、神職から前日の粉を受け取り、この水で粉を練る。あらかじめ用意した釜に火を入れ、蒸籠で蒸し、側の臼に移してつく。つきあげた餅で、神職が梅の花や兎の形に作り、明日の御花祭りに供える。その後引き続いて、おかけ餅をつく。これはもち米の、いわゆる餅で、小さなまる餅に切る。おかけ餅は、悪病除けになるというので希望者には有料で分けたり、お供え物としてお花米献納者に分ける。おかけ餅つきには、直接的には女性は携わらない。忌みも厳しく、これに奉仕するのは男の子5人と御釜前役で、3年続けるのが常である。つき上がると、お釜前役の祝いを諸役一同で行う。釜の炭を手につけ《現在は墨汁を大根につけ》たお釜前役とお花つき(男子)は、神職、世話役の額に炭を着け、参列者にも着ける。これは悪病除けの看印に通じているという。ころを見計らって、お釜前役がお花つきが無事終わった旨を一同に告げ拍手して式は終わる。
大戸神社 御花祭り 〜お花つきの儀〜
Nikon D800 + AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED
格式のある大戸神社で行われる、おびしゃ行事お花搗きと呼ばれる男児が社殿で祈祷を受け、天秤を担いで清水へと水を汲みに行き、行事が始まる。社務所前に臼を置き、清水を入れた釜で餅米を蒸し、お花搗きが臼を囲い餅を搗きあげ、最後の仕上げは大人の力が入る。社務所内では出来上がった餅を小さく丸くし花形に仕上げる。また、餅でロウソクを模した形を二つ作られる。十四時頃に社務所内で本日の行事が無事に行われたことを報告し、最後に子供達が大根に墨を付け関係者の額に押し付ける。翌日に行われる、本番「御花祭りと射手の儀」前の行事である。
※以前はお笑い講の人達をお招きして、「御花祭りの歌」が餅つきと供に唄われていたが現在は歌はない。
※社務所でお餅のお接待があります。