房総の祭事記 〜千葉の郷土芸能と民俗行事〜 モドル ホーム

東浪見甚句'12

九十九里浜の南端太東岬に近い東浪見村では、江戸時代から昭和初期にかけて地引網が盛んに行われていました。
東浪見甚句はイワシ漁の栄えた江戸時代中頃から伝承され、大漁を祝う酒の席や豊漁祈願の行事など人が集まる時に歌われた「二上がり」という歌が元になっています。昭和三十八年(1963)六月、後世に残すべく生活唄の衰退を憂いた長谷川寳氏ほかの方々の尽力により保存会が結成され、その後県の文化財の指定を受けるにあたり、土地の名にちなんで「東浪見甚句」と名付けられました。昭和四十年(1965)に庶民の生活を知る上で貴重な歌として県指定無形民俗文化財に指定され、今も継承されています。昭和四十五年(1970)保存会の手によって記念碑が建立され、東浪見ゆかりの詩人・白鳥省吾の書による歌詞が刻まれています。

東浪見甚句

Nikon D800 + AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED

歌い手がいると思いきや…、テープによる歌が流れていました…
※テープ音なので、録音はしていません。

奉納日:不定期開催 > 上総国さすが市/祝賀行事/文化祭
伝承地:千葉県長生郡一宮町 東浪見地区