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2011 |
大崩(をくずれ)地区は初春に元名水仙が咲き、ほのかな香りが漂う地域である。
秋分が過ぎた、毎年九月二十四日に村内の主要道を鴨川方面から、担ぎ屋台が巡幸する。
初秋の秋風にお囃子の音色が山々に響き渡り、夕闇の中を明かりが点いた提燈が揺れ、威勢の良い声がこだまする。
区内を巡行した担ぎ屋台は最後の難所である、八雲神社の石段を担ぎ上げ境内に入場する。最後の見せ場である。
大崩の担ぎ屋台
Nikon D300 + AF-S NIKKOR 14-24mm F2.8G ED
大崩公民館の隣にある空地に許可を貰って駐車し、担ぎ屋台が出発する鴨川方面へと歩いて行った。巡行開始は午後五時から、大崩公民館から約2キロ先が開始地点である。周囲の山々は夕日に照らされている、のどかな山里の夕暮れ景色が広がっていた。担ぎ屋台出発前に現場へ着きたかったが、歩き続ける途中で出発合図の花火が鳴った…少し遅かった。それでも、出発地点の近くまでたどり着くことが出来た。担ぎ屋台の動きは早く、山間の道をお囃子の音色を奏でながら、進んで行く。所々に休憩場所があり、一息つき休みながら、佐久間ダム方面へと進む。全ての巡行が終了するのは、二十二時頃である。