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2011 |
吾妻神社は日本武尊の身代わりとして、走水に入水した弟橘媛の遺品を祭ったと伝えられ、毎年9月17日に例祭が行われます。一連の行事の中で絹地区「行道系獅子舞」の役割は参道の悪魔や穢れを祓い浄化し、神馬が吾妻神社に出向く前に行われる。雄雌の各獅子に8〜12名の氏子が着き、前へ後ろへと移動しつつ、獅子頭を上げ下げしつつ参道を進んで行く。所々で獅子の胴幕に子供を乗せ、高く飛び上げるといった動作が行われる。頃合いを見て、鳥居をくぐり、拝殿の右横に安置し、お囃子を奏でる。八時三〇分頃になると、お囃子が終わり拝殿横に安置されている、獅子頭を移動する。八時三五分頃に宮元と呼ぶ西大和田地区の白丁により、副神馬は参道鳥居まであがる。獅子頭は副神馬到着前に参道の脇道を通って、神社入り口に立つ幟脇の囃子山車の上に安置する。八時四〇分頃、神馬・オブリ衆は岩瀬会館を出発する。
吾妻神社の獅子舞
Nikon D300 + AF-S NIKKOR 16-35mm F4G ED VR
早朝、準備を整えた神馬・オブリは岩瀬会館を午前八時四〇分に出発します。出発に先立って、オブリの青年衆は会館前でオブリを抱え威勢良くモミサシを繰り返します。しばらくして、神馬を先頭に吾妻神社までの長い道程を途中で休む事無く歩き続けます。午前九時四〇分、神社へ到着した神馬が最初に石段を駆け上がります。その次に少し間を置いてから、オブリ衆が駆け上がります。午前十時過ぎにオブリを取り付けた神輿と神馬が吾妻神社から宮出します。十四時三〇分、岩瀬海岸に神馬が到着し式典の一つである、馬だしが行われます。馬だしを撮影しようとカメラマンは真正面に陣取りますが、馬止役・役員・氏子青年に邪魔だと大声で愚痴を言います。祭事は氏子と氏神様の祭りであり、カメラマン達のイベントではありません。馬だしが終了すると、オブリを取り付けた神輿が御浜降りを行います。岩瀬海岸は弟橘媛姫の神話が残る場所で祭神を乗せ吾妻神社から出た神輿が伝説の地へと向かいます。