房総の祭事記 〜千葉の郷土芸能と民俗行事〜 モドル ホーム

下谷羯鼓舞'11

下谷に伝わる鞨鼓舞の伝承は古く約400年程前から祭礼の時、五穀豊穣、一家繁栄を祈念する意味と日照りの雨乞い祈願の奉納舞で、今も日枝神社で行なわれています。鞨鼓舞の来歴は、記録によれば、元和2(1616)年、江戸の山王大権現を勧請して下谷の地に社を建立する際、御分霊の巡行の露払いとして鞨鼓舞を行い、それを地区の青少年の長男に習わせたのが始まりと伝えられている。約400年間、連綿と伝えられ現在に至る。鞨鼓舞の名称は、軽快な調子、鞨鼓の音色に合わせ舞うことからという。獅子の三ヶ頭、大獅子、若獅子、雌御子の三体が役割に応じて動き舞う。五穀豊穣、子孫繁栄、悪疫退散等、里人の安寧の願いを込めて日枝神社の神前に奉納する。

下谷羯鼓舞


謡:四方がかり
ちはやふる神のいわきに悪魔をはろう…、悪魔をはろう…、これの神々…
まずは験仏の衆…、立ち立る所は庭にツツジのはえたるが如し…

二月節分後の初申日(現在は直近日曜日)と十月の地域イベント「下谷ふれあい祭り」で演じられる。
舞は短く六分程度で終わってしまう。撮影している間もありません。
また、村廻りは今日では行っていません。
※録音するなら本祭の方が良い。「下谷ふれあい祭り」ではスピーカーで流すので録音は適さない。
※神社周辺に駐車可能な場所は無く、近くにある「下谷コミュニティ会館」の敷地を利用する。

奉納日:2月節分後の初申日(現在は直近日曜日)
日 程:13:45-囃子方宮入 14:00-式典 14:40-式典終了・直会 16:15-奉納舞 16:45-舞終了(舞は6分程度)
伝承地:千葉県東金市下谷129-1 日枝神社