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2012 | 2010 |
君津市 俵田(たわらだ)第一部
このワラ製の人形は村に疫病や災難が寄りつかないように、
地区の神社や堺に建てられるもので、「鹿島様」「人形団子」と呼ばれています。
九月上旬〜十月中旬に行われるこの年中行事は、現在、市内三か所の地区で守り伝えられています。
俵田第一部の鹿島人形
鹿島人形は男女二体で対を成すものだが、現在は一体のみ作られている。
傍らが居ない鹿島人形は少し寂しそうだ。
男衆が集会所前で鹿島人形を作っているあいだ、婦人方は集会所内で鹿島人形にお供えする“団子”を作っている。
神社の柱に完成した鹿島人形を縛りつけ、婦人方が団子・みかん・お菓子を鹿島様本体にお供えする。
お供えした団子などは十三時に子供達が取りに来る。
君津地域で現在、鹿島人形が作られている地域は四ヶ所のみである。
【袖ケ浦市】 阿部
【君津市】 大阪鴫畑・広岡鹿ノ畑・俵田第一部
これらの地域以外にかつては方々に鹿島人形が伝えられていた、だが時代の変化と共に消えていった。
君津市の鹿野山では鹿島人形とは多少趣きが違うが、大根の五穀豊穣を願う巨大わら人形を七月最終日曜日に製作し、八月十四日のお盆の夜に虫と共に燃やしている。
こちらもかつては二体あったが現在は一体のみの制作となっている。