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2011 | 2010 |
◎国府台神楽囃子
★いすみ市国府台五柱神社(伝承:国府台神楽灘子保存会)
口碑によれば、約400年前(天正年間)万喜城主土岐氏の家臣加治五郎兵衛有久が国府台城(今の五柱神社のある所)に城主として赴いた時、神楽を持ち来たり村の人々に伝えたのがはじまりで、以来、産土神五柱神社の氏子により継承され現在にいたっている。囃子は氏子中の若衆により、笛、大太鼓、小太鼓、すり金、獅々舞が行われる。また、囃子には「馬鹿囃子・新馬鹿囃子・神田丸・鎌倉・昇殿・大間・宮下り」等があり、獅子舞には「四方舞・二の舞・音便(御幣の舞)鈴の舞・剣の舞・怒りの舞」等がある。余興として「玉取り・牛かぐら」等があり、これはあまり他所には見られない。氏神様の祭礼は毎年3月と9月の20日で、この日のほか、郷社国吉神社の秋祭にも囃子と獅子舞を奉納する。神楽囃子保存会は昭和51年に結成され、その保存と後継者の育成に努めている。
◎弥正神楽囃子
★いすみ市弥正(伝承:弥正神楽囃子保存会)
古老の口伝えによれば、今より約400年前、弥正本善寺二世入山のとき、囃子ありと、また、下総木下八坂神社の分神として産土神八坂神社に伝えられたともいわれる。一方、万喜城主土岐氏が美濃の国から伝えられ、俗に伊勢神楽ともいわれている。弥正には、龍口神社と八坂神社の二社があり、五穀豊穣と氏子の繁栄を願って、神楽囃子を奉納するようになった。囃子は全部で12曲あり、これに獅子舞が加わり、毎年7月7日の八坂神社天王祭、国吉神社祭囃礼には瀧口神社から神楽宮の先導で道中、笛や太鼓で国吉神社へ昇殿する。昭和42年7月保存会結成後は毎月14日、15日は永久保存のため稽古に励んでいる。
国吉神社秋季例大祭
房総の城下町・大多喜から外房方面へ向かう途中にある、国吉地域。
周辺は田園風景が広がり、稲刈りを終えた風景が広がっている。
ローカル線のいすみ鉄道が少ない乗客を乗せガタンゴトンと長閑な風景の中を走り抜けている。
祭事は獅子舞と神輿巡幸で牧歌的なムラの祭りである。