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里芋祭は、五穀豊穣、無病息災を祈念する祈念祭(トシコイノマツリ)である。現在は簡略された形で行われており、二月十九日夕刻過ぎから年当番宅て、主な親戚・前年当番・次年受番の男子によって里芋の山一対を作るものである。それは「めしびつ」を台に、蒸した里芋を皮をはいだハギの幹て止め上げ、約六十センチメートルの山形に積む。その頂に花の咲いた梅枝三本を挿す。完成後十二所神社の掛軸の前に、神饌である“のし餅・魚・酒”とともにそれを供え、その前て当番の直会(ナオライ)を行う。翌二月二十日朝、里芋の山を竹篭に入れ、天秤棒でかつぎ、神饌を持ち、宮司・総代等と行列を組んで、十二所神社に繰り込み、里芋を奉納する。祝詞奏上・玉串奉奠の後、里芋の山はほぐされ、各戸に数個宛、神饌ののし餅とともに配られる。その間氏子一同はのし餅の残りて直会を行う。里芋祭は、神社の祭神、国常立命が十二人の子供を育てるのに自分の乳だけでは足りないため、甘酒と里芋で育てたことに由来するとも言われています。また、里芋を食べると病気にならないと伝えられ、旧正月になると地区をあげて里芋を奉納するのだそうです。最後は女性だけの慰労会があります。このまつりは黒潮文化の影響を濃く残す祭りといわれ、平成十七年一月(二〇〇五年)に国の重要無形民俗文化財に指定された。
茂名の里芋祭
三回目の訪問です。
朝八時過ぎ頃に出て、有料道路を使い九時頃に到着しました。