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◆今を遡ること一千百余年前、聖武天皇時代の神亀二年(七二五年)に、高僧・行基菩薩によって本寺は開山しました。建永元年(一二〇六年)十月には野火により焼失してしまいますが、翌年に大黒天の信仰厚い北条義時公が私財を投じて七堂伽藍を再建し、覆面千手観音と大黒天像を安置しました。当寺の本尊である覆面千手観音は行基の御霊作と言われ、他に例を見ない霊験あらたかな観音様です。また、大黒天像は貞観二年(八六〇年)に慈覚大師が当寺を訪れた際、参籠中の旧正月六日、朝日昇天の中に大黒天が出現し、大師は御尊像を直ちに一刀三礼により彫り上げたと言われる御秘作で、朝日開運大黒天と称えられています。爾来、毎年二月六日には、御出現を記念して「真野の大黒さん」と呼ばれ親しまれている大黒天福祭りを行っております。◆治承三年には、源頼朝公が源氏再興の祈願のために立ち寄り、また、後には里見義尭公により領田を賜り、徳川将軍家からは、御朱印四十三石を賜って隆盛を極めました。元禄の大地震、大正の関東大震災と、二度の大被害を被りましたが、再建し、現本堂は昭和三十五年に落成いたしました。南房総ばかりでなく広く関東一円から参詣する人で賑わいをみせます。宝槌を授かってお参りすると人生一切の不運不幸が夢のごとく消散するというありがたいものです。開運福徳の御利益を授けて下さる福の神です。◆柳守は、「柳に雪折れなし」の諺どおり、不況の寒風にやまぬ現代風にさからう事無く家内安全、商売繁盛、事業繁栄、心願成就、諸願成就に守り 導いて下さいます。(柳の枝は、柔らかく雪が降り積もっても重さに応じて曲がり、強い木のように折れることがないことから、人も柔軟性があれば圧力をいなすことができる)
真野大黒天福祭り
初めて参拝に行かれる方は早い時間にお出かけ下さい。午前九時でも、かなり混雑しています。
“工場横の臨時駐車場”に止める方が無難です。歩く距離はありますが、駐車場待ちで待つより効率的です。
午前九時頃までなら、工場横の臨時駐車場は若干余裕があります。
※真野大黒天 柳守 八〇〇円 / 恵比寿神社 柳守 四〇〇円
※参拝者が堂内に大勢いて混雑時には、大黒天は撮影禁止になるようです。