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玉前神社の神楽奉納の記録は、天保九年(一八三八)成立の「社用録」に、宝永七年(一七一〇)に神楽殿で土師(はじ)流の御神楽が奉納されたとあるのが最初です。神楽は代々五軒の社家を中心に伝授され、現在では氏子十三名が、上総神楽保存会を組織し継承しています。神楽は、神社の春・秋の例大祭を含め年七回演じられます。明治期の記録では、三十六の演目から成っていた ようですが、今は次の十六座を伝えています。「加茂明神(かもみょうじん)」「天狐乱舞(てんこらんぶ)」「八咫宝鏡(やたほうき)」「種蒔(たねまき)」「両神和合(りょうじんわごう)」「龍神舞楽(りゅうじんぶがく)」「悪魔降伏(あくまこうふく)」「磐戸少開(いわとしょうかい)」「蛭子(ひるこ)」「猿田彦舞(さるたひこまい)」「剣玉(けんぎょく)」「神剣貢(しんけんのみつぎ)」「風神安鎮(ふうじんあんちん)」「戸隠(とがくし)」「千能里(ちのり)」「大山祇神(おおやまずみ)」です。春季祭では「種蒔」が、秋季祭では「猿田彦舞」が必ず最初の演目となっており、平素は「八咫宝鏡」に始まり、「大山祇神」で終えます。面は総数二十三面あり、装束・楽器は氏子らの奉納によって伝えられています。「房総の祭りと技」千葉県文化財保護協会発行 平成六年四月二十八日
上総神楽 御例祭
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