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2006 |
天津市街から清澄寺に登っていく途中に鎮座する浪切不動尊で毎年9月28日に火渡り祭が行われています。火渡り祭は平成3年(1991年)に住職及び檀信徒有志の協力で、30年ぶりに復活しました。ほら貝の音を合図に山伏姿の僧により行われます。"弓矢"、"刀剣"などの儀式の後、高くつまれたし柴材に点火します。燃え尽きた灰の上を参加者が裸足になって各種祈願をしながら渡り歩きます。火渡り祭は真言密教の修行法で、正式には「火生三昧(かしょうざんまい) 紫燈大護摩供(さいとうおおごまく)」と言います。紫燈大護摩供とは御本尊不動明王の智慧(ちえ)の炎をもって、心の中にある煩悩(ぼんのう)(心の迷い)を全て焼き尽くす儀式です。煩悩がなくなると、身が清らかになり、護摩の浄火を素足で渡ることによって、自分自身に降りかかる災難を除くことができます。あわせて、家内安全・商売繁盛・海上安全・交通安全・所願成就などを祈願します。子どもからお年寄りまで参加できます。御本尊不動明王とともに修行する火渡り祭に参加してみましょう。
浪切不動尊 火生三昧紫燈大護摩供
当寺は日本武尊(やまとたけるのみこと)が東征の折、自分の姿ほか三体を刻んだものを、不動明王として祀ったのが始まりとされる真言宗智山派の寺院です。1月28日には“初不動大祭”と“お砂踏み”が催されます。