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2005 |
正式には"降誕会"と呼び、お釈迦様の誕生を祝います。
護摩が焚かれるほか、臨時に建てられ、主にキンセンカで飾られる花見堂内の釈迦像に甘茶をかける接待ができます。
また、針を針塚に供養する"針供養"も行われるほか、那古商店連盟による大黒様のお祭りにちなみ、福引きも行われる予定です。
例年この時期に桜の見頃を迎えることもあり、同時にお花見を楽しむことができます。
那古寺の花祭り
那古寺は、那古山の中腹に立つ、坂東三十三番観音納札所の結願所です。創建は、養老元年(717年)に元正天皇の病気平癒に行基が海中より得た香木で、千手観音菩薩像を刻み祈願したら、たちどころに、病気が治り、その報謝で建てられたのが、那古寺の始まりと言われています。以来、源頼朝をはじめ、足利尊氏、里見義実、徳川氏らの武家の信仰を集め栄えました。本尊の木造千手観音立像は、クスの木の一本造(高さ1.5m)です。鎌倉末期作の銅造千手観音立像・繍字法華経普門品など多数の宝物があります。境内の多宝搭は、宝暦11年(1761年)の建立で、三間四方銅板葺で構造や彫刻装飾には、江戸中期の様式を示す建造物で、大日如来像を安置しています。現在、有るものは、度重なる天災の後に修復したもので、昭和に入り仁王門・鐘楼堂を建立し、その後多宝堂、阿弥陀堂を修復しました。境内に、館山市の数少ない桜の名所として、ソメイヨシノなど約60本が植えられ、開花時期には多くの参拝客や花見客で賑わいます。