房総の祭事記 〜千葉の郷土芸能と民俗行事〜 モドル ホーム

松野神楽囃子'16

祭礼当日、午前一〇時三〇分に白丁・役員関係者が集まり、境内では祭囃子が奏でられ祭礼が始まる。社殿正面には、大小二基の神輿が宮出を待っている。神主の祝詞と玉串奉奠が社殿で行われている最中に、頃合いを見て神楽奉納が始まる。神楽は白丁が周りを囲み社殿を向いて行われる。神楽奉納と祭典が終了すると神輿に御霊を移し安全祈願をして、宮下(鳥居前広場)へ向けて宮出となる。鳥居内で神輿がモミサシを行い、幼児の「胎内くぐり」が行われ、鳥居前の広場で神楽が奉納される。御神酒を頂いた後は、村廻りの渡御行列が始まる。渡御行列は「神楽櫃、稚児行列(御神子/ミカンコ)=露払い(青竹二人男児)・拍子木と金棒(女児)、神官、役員(羽織・袴・菅笠・白鼻緒の福草履)、神輿二基」と続く。行列は前半の目的地である「松野交差点」にある、「祭典場」へと交通量の比較的に多い道を進んで行く、神楽櫃や神輿が石段を引き上げられ、神主が祝詞を奉げている最中に神楽が奉納され。前半の行程が終了する。村廻りを終え、宮上(日枝神社)へ戻って来るのは、二十二時頃である。

松野日枝神社 神楽囃子
平成廿八年 祭礼次第


10:30-11:45 宮上 神楽・祝詞・宮出の御祓い
11:50-12:10 宮下 神楽・祝詞
12:25-13:40 祭典場 神楽・祝詞・昼食休憩
14:40-15:40 小松野 神楽・祝詞
16:20-17:20 診療所 農協方面
18:00-18:40 御仮屋場 夕食休憩
19:20-20:00 松野坂
20:30-21:10 御仮屋場 神楽・祝詞
22:10-22:30 宮上 神楽(舞納め)

◎神楽唄
天の岩戸を押し開き、いざや神楽が舞い遊ぶ
神をいさめてひと踊り、小野の錦は錦の
袖をやれおりかざせ、げにやれいじんの
おがくを調え、羅綾の袂を翻えせ
いざや神前のご幣を持って悪魔を払い
そこでいえらく太平楽世と改まる

◎駐車について
前半の「日枝神社〜祭典場(松野交差点)」までの撮影は、長勝寺(松野698)前に駐車可能なスペースがある。
昼食休憩後は、約850m先の小松野集会所(小松野149-5)へ向かう、その後は二〇時半頃まで獅子舞は無いので、見学者は車で移動した方が良い。コンビニは車で約七分の所にセブンイレブン(宿戸395-1)があるので、移動して食料を調達し「小松野集会所」で待っている。駐車は、常泉寺(小松野175-1)の駐車場を利用する。お寺の掲示板があるので、お寺の土地だと思われる。

奉納日:七月十五日 直近土日 10:30〜22:30
伝承地:千葉県勝浦市松野691 日枝神社