房総の祭事記 〜千葉の郷土芸能と民俗行事〜 モドル ホーム

伝統の朝顔'15

朝顔は古くから多くの人々に親しまれてきました。特に江戸時代以降になると、文化・文政・天保期嘉永・安政期、明治・大正期など、繰り返し朝顔ブームが訪れ、そのたびに葉と花の多様な変化や組み合わせを楽しむ変化朝顔がつくり出されてきました。これは今日の遺伝学でいう突然変異を見つけ出し、系統として確立するという、世界的に見ても特異なもので、特に幕末頃にはきわめて多くの品種がつくり出されていたようです。しかし、それらの中には、残念ながら華やかな大輪朝顔の人気に圧倒されて、あまり知られることなく絶えてしまったものもあります。ただ、広くは栽培されなかったものの、一部の愛好家の努力によって大切に保存され、現在に伝えられたものも少なくありません。そこで、江戸時代以降の独創的な知識と技術を駆使してつくり上げられた伝統の朝顔を広く知っていただき、人と植物との関わりを見るべく、当館では一九九九年以降、歴史資料としてこれらの朝顔を展示してきました。

伝統の朝顔

Nikon Df + Ai AF Micro Nikkor 105mm F2.8D

苑内での撮影は、三脚は使用できないので持ち込まない方が良い。
※駐車場あり

奉納日:夏季 09:30〜16:30(お盆期間中は08:30〜開苑) 入苑料100円
伝承地:千葉県佐倉市城内町117-5 国立歴史民俗博物館 くらしの植物苑