房総の祭事記 〜千葉の郷土芸能と民俗行事〜 モドル ホーム

矢那の神楽'13 高倉熊野神社夏季例大祭

毎年八月中旬土曜日の「高倉熊野神社夏季例大祭」にて、四ヵ所(熊野神社・高倉観音・高蔵寺庫裡前・集会所)で奉納される。
毎年九月最終土曜日の「御嶽神社秋季例大祭」にて、五ヵ所(御嶽神社・里の集落・吉野神社・宮本宅・特設会場)で奉納される。

各地で時代の流れとともに、後継者不足などで縮小・廃止される傾向にある祭礼にあって、木更津市指定文化財『鎌足桜』の祖株がある高倉観音に隣接する同神社の例大祭は、明治時代から途切れることなく継承されており、特に青年会を中心にした神楽(獅子舞)の伝承活動は地域住民の一体感形成の根幹を成している。

矢那の神楽 〜高倉熊野神社夏季例大祭〜


13:00 高倉集会所 出発
13:50 高倉熊野神社 神事・直会
14:30 高倉熊野神社 神楽奉納
15:00 高倉観音(石段下) 神楽奉納
15:15 高蔵寺(庫裡前) 神楽奉納
16:00 高倉集会所 神楽奉納
19:00 集会場前広場特設ステージ 主催者来賓挨拶・神楽披露・カラオケ・盆踊り
21:30 演芸大会終了

◎神楽歌
ヨイ 千早ふる天の岩戸を押しひらき
ヨイ いざや神楽を舞らする
ヨイ 神をいさめてひと踊り
ヨイ げに礼仁の学を整え
   だりょうの袂をひる返せ
ヨイ おのの儀式は錦の袖を折りかざせ
   おまどの初めなり
ヨイ 皆三尺のご幣をもって悪魔を
   払うそこで楽よ太平楽よ

◎数え歌
一つとせ ひと夜明ければ 賑やかで 賑やかで
     お飾り立てたり 松かざり 松かざり
二つとせ ふたまの松は 色ようて 色ようて
     三階松は かずさやま かずさやま
三つとせ 皆さん子供たちや 楽遊び 楽遊び
     あないさ駒取り 羽根をつく 羽根をつく
四つとせ 吉原女郎衆は 手まりよつく 手まりよつく
     手まりの拍子は 面白さ 面白さ
五つとせ いつも変わらぬ 年男 年男
     年をばとらずに 嫁をとる 嫁をとる

Nikon D800 + AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED + SpeedLight SB-910

熊野神社は「かずさアカデミアパーク」の近くにある、集落を見下ろす「高倉観音」の境内に鎮座している。
午後一時に高倉集会所を出発し、神楽櫃を曳き、お囃子を奏でながら熊野神社へと向かう。
巡行は高倉観音のなだらかな坂道を登り進んで行く、仁王門を過ぎた所にある、熊野神社の石段と鳥居を神楽櫃を持ち上げ神前へと到着する。
午後一時五〇分頃から神事が執り行われ、式典終了後に獅子舞の奉納となる。
神楽奉納は「熊野神社・高倉観音・高蔵寺庫裡前」と夜間に行われる、地域「芸能大会」の四ヵ所である。
※今回の撮影はピントが合っていないカットが多かった。

奉納日:八月 第三土曜日or第四土曜日 13:00〜16:00,19:00〜21:30
伝承地:千葉県木更津市矢那1243 高倉熊野神社 / 矢那1558 高倉集会場