房総の祭事記 〜千葉の郷土芸能と民俗行事〜 モドル ホーム

岩沼の獅子舞 〜弘行寺 初不動大護摩祈願'12〜

元第六天と称し、元和七年(一六二一)初めて村祭りを催したと古書にあった「岩沼の獅子舞」は、毎年十月十九日前後の土曜日、皇産霊(ムスビ)神社の祭礼に、仮舞台を作り、囃子方、舞方等によって演じられ、神前に氏子安全、五穀豊穣、悪病退散の祈願を行い、横笛、太鼓、大小つづみ、鐘、ほら貝、拍子木などの囃子連に合わせて獅子舞が奉納されます。獅子舞は「おから」「羽手」「仕立て四つ足」「仕立て玉遊び」「亀の舞」「乱玉の舞」がありますが、「亀の舞」は陸に上がった亀の様子を演じたものです。また、梯子の上で舞う狐と獅子の曲芸は素人とは思えないすばらしいものです。他に「鳥さし」「漫才」などが演じられます。岩沼の獅子舞は、神社の森から聞こえてくる、なつかしい囃子がリズムに乗って、郷土の民俗文化を伝えています。江戸時代に本納(茂原市)から伝承されたと古老が言い伝えています。

弘行寺 初不動大護摩祈願

弘行寺の初不動で毎年恒例となっている「岩沼の獅子舞」です。
※役場の駐車場が解放されているので、そこを利用する。

奉納日:1月 最終日曜日 14:00-14:25
伝承地:千葉県長生郡睦沢町下之郷1875 弘行寺(長生不動尊)