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2015 | 2011 |
館山市の竜岡では、八月九日の例祭日に獅子神楽が演じられる。松岡・南竜・北竜という三村が明治初期に合併してできたこの集落だが、神楽は道路を挟んで向かい合う南竜と北竜のみの約三十戸で行われる。各々が神社を有しており、役員の選出も相互に行っているが、南竜・北竜の連帯感は強く、松岡とは一線を画するものがある。平成元年、老朽化が原因で南竜の熊野神社が北竜の子野神社に合祀された。それまでは神楽も二日問行われ、熊野神社を出発してムラを回り、子野神社や納めるのが慣例だった。初日には近隣の集落や安房神社にも足を伸ばしていたという。かつては、神楽のほかに、茶番劇や手踊りなどの出し物も豊富で、他集落からも見物に来るほど盛況だったが、戦後の一時期、演者の不足によりやむなく中止に追い込まれた。十年余り後の昭和四十九年に復活し、現在に至る。演目は、サガリハ、幣、鈴、狂い、十六と続く。獅子の中に入る演者が熟練した者から若者にたびたび交代するのは、次世代への伝承を考えてのことだろうか。中断を復活に導いた思いは、今も続いてる。《 館山市立博物館報 第46号 1994/3/25 》
竜岡の獅子神楽
Nikon D300 + AF-S NIKKOR 16-35mm F4G ED VR + AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED
Nikon D700 + AF-S NIKKOR 24-120mm F4G ED VR
安房地域の獅子舞の中では、比較的に面白いと思う。
舞の最中に唄もあります。
また、獅子は終盤に拝殿に上り込みます。