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2011 |
香取神宮の毎年四月十五日の例祭と十一月三十日の大饗祭、また午年の神幸祭に演じらています。名称の「おらんだ」とは、旧来の神楽に江戸時代末から明治初期にかけて洋楽をとり入れたことに由来します。扇島地区は、古来より神幸祭の御座船進行の際に神楽を奏していたことから、今でもその伝統を受け継ぎ、地区の二十五〜四十歳までの長男を伝承者として定めています。緋色の陣羽織を着流し、手甲・脚半にぶっさき袴、頭には鉢巻という出で立ちで、太刀を侃き、旗を掲げて行進する様は、エキゾチックな感を創出します。使用する楽器は、大太鼓・小太鼓・横笛です。曲目には、「なみあし」「はやあし」「かけあし」「がいせん」があり、歩調に合わせてテンポをとっていきます。一種のお囃子といえるでしょう。県内の無形民俗文化財のうちで、時代の変化を見事にとり入れた事例として貴重です。
香取神宮御座船引船隊
♪おらんだ楽隊 SONY PCM-D50 / 内蔵マイク |
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