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2010 |
江戸中期の宝暦6年(1756)から続く神楽で、五穀豊穣・村内平穏を祈願して祭礼の日に奉納されます。当日は、11:00頃から神社とともに伊勢から移ってきたと伝えられている薄田家から猿田彦を先頭にして出演者と神楽師、稚児の一行が神社へ向かう御練りがはじまります。その後、12:00過ぎから境内の神楽殿において神楽が奉納されます。演目は、猿田彦・うずめ・おかめ・手力雄命・八幡・三宝荒神・榊葉・田の神・保食神・種子蒔・鯛釣り・出雲切の下総十二座神楽で豊作を祈願します。また、弊束の舞・扇の舞という二種類の稚児舞も奉納され、間に休憩を入れながら17:00まで続きます。太鼓・鼓・笛による古式豊かな演奏も加わり、神楽をさらに引き立てます。
鎌数の神楽
『鎌数の神楽』は県指定無形民俗文化財に指定されていますが、あまり見応えはありません。舞の時間は短く、休憩時間が長いモチ・菓子を投げる演目は人気があり、人が集まってきますが、最後の演目“出雲切”の頃には観客はほとんど残っていません。境内は閑散としてしまいます。最後まで撮影しているカメラマンも少数です。