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洲崎踊りは、洲崎神社の例大祭(八月二〇〜二二日)と、二月の初午に奉納されています。悪霊払いの鹿島踊りと世直しを願う弥勒踊りの二種類からなります。地元ではこれを総称して「ミノコオドリ」と呼んでいます。ふたつの踊りは、いずれも海の安全を司る鹿島の神が関係しています。鹿島踊りは、鹿島の神人が一年の豊凶を告げ歩く「事触れ」に由来するもので、悪霊払いを目的としています。弥勒踊りは、世直しを願う念仏踊りの系譜にあたり、弥勒が遠い海の彼方から訪れ、富みや豊作をもたらすという内容になっています。このように弥勒信仰が鹿島信仰の中に習合された形は多く見られますが、洲崎踊りのように両者を明確に区別して踊り分けている例は珍しいといえます。踊り手は、小学生から中学生までの女子ですが、かっては二〇歳前後の成人女性も加わり、見物人からお嫁さんにほしいといわれたこともしばしばあったといわれています。明治の時期には、成人男性が踊っていましたが、女子に変わったいわれは定かではありません。二人の音頭とりの唄と一人が打つ太鼓を中心に回りを輪になってゆったりと踊ります。手に持っているのはオンベと扇で、鹿島踊りの時は扇のみ使います。オンベは、初午のときには青竹にサカキと五色の幣束をつけたものです。例祭時には、木に白い装束と鏡をつけたものをそれぞれ使用します。昭和三六年(一九六一年)六月九日に千葉県の無形民俗文化財に指定されました。
洲崎のミノコオドリ
録音目的でしたら“二月の初午”の方が良いかも知れません。
二月の初午(社務所内で踊る)、八月二〇・二二日は普段着(私服)で社務所前の広間でのみ踊るので絵になりません。
その代り、見物人が少ないので“音撮り”には適しています。
※遠方から見学に訪れた人は[駐車は漁港]にして下さい、境内に駐車すると神輿の進路妨害になります。