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2009 |
◎日蓮聖人を法要する行事です。見どころは、上人塚から境内までの女の子の稚児行列で、年長者が"童子"と呼ばれるリーダー役になります。地区内を行列した後、本堂で儀式が行われ、聖人の歴史と感謝の言葉が書かれた"祭文"を童子が読み上げます。稚児になると丈夫に育つといわれています。植木市や露店なども立ち並び、賑わいをみせます。◎今より七百余年の昔、日蓮大聖人が花房の蓮花寺にて師道善坊と対面のあと天津の城主工藤吉隆公を尋ねる途中、小松原で襲われた。東条景信による数百人の伏兵に弟子の鏡忍坊と駆けつけた吉隆公は奮戦したが討死し、大聖人も大刀で襲われ額に傷をうけた。しかしその際傍らの大槙の上に鬼子母神が出現し景信をキッとにらんだ為、驚いて落馬し逃げ去ったという。かくて宗祖は鏡忍坊をこの地に手厚く葬り、吉隆公を仮埋葬した、そこが上人塚として今も残っている。吉隆公の遺子は大聖人の弟子となり、この御報難より十七年後一寺を建立し、それが小松原山鏡忍寺の由来である。
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