房総の祭事記 〜千葉の郷土芸能と民俗行事〜 モドル ホーム

熊野神社の神楽'09

神楽は、熊野神社の神楽殿で演じられます。かつては社家によって演じられましたが、明治以降は氏子によって行われるようになりました。現在は保存会を結成してその伝承につとめています。当日、神楽殿で猿田彦による露払いに始まり、素盛男命による七五三切りで終わる13演目の舞を奏でます。囃子には笛、鋲打ち太鼓、締太鼓が用いられ、この神楽は元禄年間に現在のようにまとめられたといわれています。仮面神による一人舞を基本とし、太太神楽の古格をよく保持するとともに独特の郷土色が加わった究めて地方的な特色をもつ芸能です。当地方では、最も古い伝統があるといわれ、従来は毎年3月21、22日(各日午前11時30分ごろから午後5時ごろ)の2日間にわたり、熊野神社の大御饌祭、太々講社祭とともに行われていたが、現在では春分の日に奉納されている。神楽殿の前面庭上に斎場を設け、玉垣で囲み、正面に大榊と四隅に四神(玄武・青竜・朱雀・白虎)の置物を飾る。

熊野神社の神楽

※十二座の合間に稚児舞(巫女舞)が入る。当ページ上では省略しています。
十二座神楽は長いので途中で切り上げました。
最終演目:舞台の綱を切る「七五三切」は撮影していません。

奉納日:毎年3月 春分の日 11:30-17:00
伝承地:千葉県旭市清和乙718 熊野神社 / 旧・干潟町